「プリクラ」と「自撮り」のビューティーハッカー 大賀彩貴さん

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画像処理で作る個性

2012年に行われた『ヒロインフェイスコンテスト』オーディション。26万人の応募者の中から、最終選考会に残った20名の中に大賀彩貴さんがいた。『ヒロインフェイスコンテスト』とは、ゲームセンターにある撮影マシーン(通称「プリクラ」)で撮影した写真を応募するオーディションである。プリクラは画像処理で、目を大きく、肌を白く、顔を小さくなど変換した写真を出力する。つまり、このオーディションは史上初、画像処理で美しく変換した写真での応募し、選考することを前提としたオーディションであった。

彼女は入賞はしなかったが、彼女の芸能事務所のスカウトに向けて行う自己アピールが、私には印象的だった。大半の参加者が歌やダンスを披露する中、彼女は、まず「私の夢はずっと“自分らしく”いること」と言った後、自分で大判印刷した、3年前のプリクラの写真と、今回のコンテストで選ばれたプリクラの写真を掲げた。3年前の写真は、今と比べて暗い印象だったが、それを否定するのではなく、「プリクラは良い時も悪い時も“自分らしさ”を記録する。だからプリクラが大好き」と肯定的に言った。

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くり返すが、プリクラが作る写真は、画像処理で変換した顔であり、実際の顔ではない。一般的に言えば、画像処理を施した顔写真は、機械によって均一化された、最も“自分らしくない”顔と考える。それを“自分らしさ”と呼ぶ彼女に、その理由を聞いてみたくて、実際に会ってみた。

大賀彩貴さんは、都内の美容専門学校に通う19歳。2012年の春に広島県から上京した。夢はエステ企業を経営すること。そのために「若い間に海外の美容を学ぶための留学もしたい」とも計画し、今はマナー検定、色彩検定、メイク検定、ファッション検定、エステティシャン検定など、資格試験に大忙しだ。いつか「日本を代表するエステ企業を経営して、本社を広島にする」という野望もある。


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